以前「年金２０００万円不足問題」がメディアで取り上げられて、話題になっていました。皆様も一度は聞かれたことがあるかと思います。発端は、令和元年６月に金融庁の金融審議会がまとめた「高齢社会における資産形成・管理」という報告書でした。
この報告書では、大まかに以下の試算をしています。

• 一般的な年金生活の夫婦は、もらえる夫婦の年金に対して生活費が大きく、毎月５．５万円ほど赤字になる
• そんな生活が６５歳の定年から仮に９５歳まで３０年間続くと、約２０００万円不足する

さてこの内容、皆様は共感出来ますでしょうか？
私は共感出来ませんでした。なぜなら、私が将来にもらえる（予定の）年金額や、私の老後のライフプランとは全く違う数字だからです。私はこの一連の報道を見て、まずは皆様にとっての「年金〇〇〇〇万円不足問題」を見つけることが大切かなと感じました。

そして一番大切なこと。金融庁はこのレポートを通して、私たちに何を伝えたかったのか？
国の施策を理解すると、私たちがお金とどのように付き合っていけば良いかが見えてくるような気がしています。

新型コロナウイルスがなかなか収束してくれません。皆様の生活スタイルにも少なからず影響を与えているかと思います。くれぐれもご自愛ください。
私も感染予防の為、自宅での仕事やオンライン面談の割合が増えましたし、今後もこの仕事のやり方は続くと判断して、思い切って引っ越しすることにしました。

私は不動産会社出身で、家の買い替えは初めてではないですが、それでも約１０年ぶりの引っ越しに際していくつか思うことがありましたので、コラムとして残しておきます。

1. コロナの最中でも、住宅は流通している
2. 住宅ローンの品質（低金利＆団体信用生命保険の充実）がとても上がっているので、借り換えを積極的に検討する時代
3. 一方で「借りすぎ」に注意が必要、「借りられる」ことと「返しきれる」ことは全く別物であることをライフプランナーとして発信する必要がある

「買った方が良いですか？」や「この物件どう思いますか？」など、お住まいについてのご相談は毎月２～３人の方から頂くテーマです。明確な答えが出せるかは分かりませんが、元実務者として、また個人的な経験から、現場の情報をお伝え出来ると思います。