LIFE STORY02

転職が天職だった

大切な人に会える喜び

仕事を楽しんでいることが、信用の担保になり得る

1991年、念願のライフプランナーとなってからは、大切な友人をお客さまにできる幸せを実感しました。契約をお預かりできるだけでなく、ご両親やご兄弟や親友の紹介などもいただくことができ、仕事が趣味と思えるほど時間を忘れて仕事に没頭する毎日でした。

あるとき、「なぜ私から契約してくださったのですか?」とお客さまにお尋ねしたら、「楽しそうに仕事をしているから」という意外な答えが返ってきました。私としては、「信頼できるから」とか「提案内容がよかったから」などの言葉を勝手に期待していたので、いささか複雑な思いがしたことを覚えています。

しかし、見方を変えれば、厳しく大変だと思われがちなライフプランナーの仕事を私が楽しんでいるように見えたということです。実際、私は楽しんでいたのですが、そのことが担当者である私への評価となり、信用の担保にもなり得るということに驚くと同時に、とても価値のあることなのだと思えるようになりました。

人生の喜怒哀楽

担当者か、友だちか

大切な人の「大切な人」とつながること

ライフプランナーは、お客さまの人生の喜怒哀楽の場面に共にいられる仕事です。
例えば、お客さまのご結婚、ご出産、進学、お子さまの晴れ舞台、ご結婚、お孫さんの誕生といったおめでたいことがある一方で、親御さんやご家族、時にはご本人がお亡くなりになるという悲しい場面に向き合うこともあります。
また、そうした特別な出来事でなくても、お酒を飲みながら日常のちょっとした悩みをお聞きしたり、共に怒ったり、お子さまやお孫さんの成長を喜んだり、といった具合に、さまざまな人生の場面をお客さまと一緒に過ごします。

あるとき、独身時代に保険契約をお預かりした女性のお客さまが結婚して、私のことを「主人に紹介したい」と言ってくださいました。ところがご主人はその提案には消極的で、彼女にこう言ったそうです。
「その杉山さんという人は、あなたにとって、保険の担当者なの?それとも友だちなの?」
ご主人からすると、なぜわざわざ妻の保険担当者と会わなければならないのか、と思われたのでしょう。

「私にとって、杉山さんは保険の担当者で、友だちでもあるんだけど、どうしてどちらかである必要があるの?」と彼女はご主人に伝えたそうです。

時間はかかりましたが、後日ご主人は私と会ってくださいましたので、この仕事に対する思いやどうしてご主人にお会いしたかったのかを丁寧に説明しました。
大切な人の「大切な人」とつながることができるのは、私にとってこの上ない喜びなのです。