LIFE STORY03

転機となった、心のケア

お金の限界を思い知る

昭和の大スターが亡くなったエピソードからの気づき

ソニー生命に入社以来、幸いなことに業績も良く、ライフプランナーとして順調に滑り出すことができました。自分はお客さまに喜んでいただけている。お役に立てている。自分が良い仕事をし、適切な保険に入ってくだされば万一の時でもご本人やご家族の生活も守ることができる——。毎日仕事に行くのが楽しくて仕方ない充実した日々を過ごしていましたが、ふとあることで自分の仕事ぶりでは不完全だと焦りを感じることになりました。

それは、昭和の大スターが亡くなったときのエピソードを聞いたことがきっかけでした。そのご夫人が、悲しみのあまり後追いすることがないように、周りの人たちで常にサポートしていたというのです。

大スターが経済的に困窮していたとは思えませんので、きっとお金の心配はなかったでしょう。しかし、経済的な心配がなくても、最愛の人を亡くされた方が悲しみから立ち直れないケースもあるのだと気づきました。

心のサポート

当然、この話は一般の人にも当てはまります。死亡保険金という経済的な支えがあったとしても、それだけでは埋められないことがあります。ご遺族には、経済面の安心だけではなく、心のサポートも必要であると思ったのです。

そのことに気づいてしまった私は、ライフプランナーとして何ができるのか? ご契約者やご遺族が私に望むことは何だろうか? また、万が一の時だけでなく、日常生活の中でもできることはないのか? そんなことを考える日々が始まりました。

ステージを上げる

経済的支援と精神的支援の両方をサポートできて一人前

そこで私が辿り着いた結論は、「選択理論心理学(リアリティ・セラピー)」というカウンセリング手法を学ぶことでした。
1995年から約5年間にわたり、本部のあった神奈川県の平塚市や大磯町に片道2時間近くかけて何度も通いながら、スキルとマインドの学びを深めていきました。

そうこうしているうちに、私はソニー生命の同僚や同業他社の営業マンにも、心理カウンセリングを学ぶ必要性を伝えたくなり、1999年から心理学カウンセリングの勉強会を月一回のペースで開くことにしました(この会は後に「朝Spa楽満流」につながっていきます)。

「ライフプランナーは、保険販売を通じた経済的支援と精神的支援の両方をサポートできて一人前である」。そんな考え方を周囲にいる仲間から広めていこう。また、お客さまにも安心して話のできる勉強会の場を知ってもらい、勉強会を通じての仲間づくりをサポートしていこうと思ったのです。