お客さまに関わる時間がない
目指したライフプランナー像から離れていく葛藤
お客さま(既契約者)が1,000人を超えるようになると、私は、仕事に対してある疑問を感じるようになりました。
もちろん、お客さまが増えることはとても幸せなことです。しかし、お客さまが増えれば増えるほど、私が目指したライフプランナー像とは離れていく——。そして、「一人のお客さまに存分に関わるための時間がない。Face to Face でお会いできない」
そんな葛藤がありました。
営業しない宣言
お客さま(既契約者)が1,000人を超えるようになると、私は、仕事に対してある疑問を感じるようになりました。
もちろん、お客さまが増えることはとても幸せなことです。しかし、お客さまが増えれば増えるほど、私が目指したライフプランナー像とは離れていく——。そして、「一人のお客さまに存分に関わるための時間がない。Face to Face でお会いできない」
そんな葛藤がありました。
2000年7月、入社からちょうど10年目の節目に、ついに私は大きな決断をしました。「自分からセールスをしない」「紹介を頼まない」ということを心に誓ったのです。
新規開拓をしないことで生まれる時間を、既存のお客さまとしっかりと向き合い、満足を感じてもらうために使おうと思いました。
しかしながら、「新規開拓をしない」つまり営業しないということは、口で言うほど簡単なことではなく、まさに前代未聞のチャレンジでした。
周囲の仲間は心配してくれましたが、「アフターフォロー」という本当に大事なことを大事にして、生き残れなくなることはないはずだ。誰もやったことはないのなら、なおさら自分がやってみようと思いました。
しかし、その結果、営業成績は低迷し、資格も下がり、その後10年間は暗いトンネルをひたすら掘り進めるような日々が続きました。「顧客に選ばれるような人になる」この言葉を呪文のように唱え歯を食いしばる日々を過ごすこととなりました。